“日傭稼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひようかせ33.3%
ひやとい16.7%
ひやといかせ16.7%
ひやとひかせ16.7%
ひようかせぎ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日傭稼ひようかせぎの貧乏な田舎女いなかおんなは、駅馬車が通れば振り返って見ますが、自分の畑の仕事をしてる地主の女は、振り向きもいたしません。
「勲八等、功八級」の父に、一時金百五十円の金が、おかみからさがった。凱旋早々から日傭稼ひやといにもあまり出られないでいた父は、その金を資本にして荷馬車ひきを始めることにした。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
「そうだろうな、西瓜なんぞ売るよりはまだ、井戸掘り人足になって日傭稼ひやといかせぎしたほうが、楽だと思うが」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
食物がなくなると、日傭稼ひやとひかせぎに出たり、遠い町へ使ひに行つたりして、わづかの賃金をもらつてきて、それで暮してゐました。
犬の八公 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
休日にもまだ炭のや器械油の附いてゐる、胼胝たこの出来た手が鳴る。これが本当のおなぐさみだ。一週間の、残酷な日傭稼ひようかせぎの苦も忘れられる。
防火栓 (新字旧仮名) / ゲオルヒ・ヒルシュフェルド(著)