“粉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
64.3%
こな32.1%
まぎ0.9%
おしろい0.4%
ごま0.4%
しろ0.4%
0.4%
まが0.4%
コナ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまけにまた人間の女と来た日には、その生白い顔や手足へ一面になまりをなすっているのだよ。それだけならばまだいのだがね。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
小僧こぞうはこの子をこなひきの夫婦ふうふのところへつれていきました。すると、粉ひきの夫婦には子どもがなかったものですから、ふたりは
絵の紙の端に書いてある名前はまぎれもしないわたくしの幼字で、その肩書には尋常三年生乙組としてありました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
小翠はただ首を垂れて微笑しながら手でこしかけの隅をむしりだした。夫人がいってしまうと小翠はもういたずらをはじめて、元豊の顔をべにおしろいでくまどって鬼のようにした。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
 と笑ってごまかした。「じゃ御免なせえ旦那」
恋と十手と巾着切 (新字新仮名) / 山中貞雄(著)
明らかにしろ蝶で、前翅の先端が鮮かな橙黄に染まって印象的だ。平地のツマキチョウに似てはいるが、全く別物で異国的な、まだわが国に産出の知られていない種と見た。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
りし未通女子をとめご
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
「それは、そうですね。しかし、この程度のまがい物なら、一度手に取って見れば、スグこしらえられますよ。ほんの見たところだけの、ごく大ザッパな模造ですから」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
たとへば、中車などは顴骨の高さが煩ひして、早く輪廓の衰へは兆して居たが、その彼の白粉の著きのわるいコナつぽく見える肌は目についても、馴れては却て、彼らしさを目立たせた。