“粉河”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こかわ44.4%
こかは22.2%
こがわ22.2%
コカハ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥の女どもは弟子をつけて、粉河こかわの身寄りへ落してやったので、家には、今、鼠と彼しか住んでいないわけである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ちゝはゝの惠みも深き粉河こかは寺、………」文句は違ふが、唄の節廻しはあの御詠歌によく似てゐる。
二月堂の夕 (旧字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「よし、それでは、思い出させてやろう。釘をもて——粉河こがわ、その方共、そいつの手足を押えい」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
今のだいがくは紙花を棄て、輪をとりつけ、天幕を吊りかけて、名ばかり昔ながらの髯籠と称へて居るのである。紀州粉河コカハの祭りに牽き出す山車の柱の先には、偉大な髯籠をとりつける。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)