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『二月堂の夕』
ふりがな文庫
『
二月堂の夕
(
にがつどうのゆう
)
』
奈良の二月堂のお堂の下で、大勢の見物人が垣を作つて一人の婆さんの踊りを踊るのを眺めてゐる。婆さんは五十四五ぐらゐで、メリンス友禪の色のさめた長襦袢一つに、紺のコール天の足袋はだしになり、手には花やかな舞扇を持つて舞つてゐる。婆さんのうしろに …
著者
谷崎潤一郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説 臨時増刊 天才泉鏡花」1925(大正14)年5月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
狂
(
きちが
)
啣
(
か
)
清
(
すゞ
)
地方
(
ぢかた
)
端
(
はた
)
酸漿
(
ほゝづき
)
爛
(
たゞ
)
粉河
(
こかは
)
羽織
(
はお
)
幇間
(
ほうかん
)
空也
(
くうや
)
躬治
(
みはる
)
長谷
(
はせ
)
間
(
ま
)
靠
(
もた
)