“酸漿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほおずき63.3%
ほほづき11.7%
ほゝづき10.0%
ほうづき6.7%
あかかがち1.7%
かたばみ1.7%
さんしょう1.7%
ほうずき1.7%
ほおづき1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青鬼のようになった三好の両眼が、酸漿のように真赤になった……と思ううちに鼻の穴と、唇の両端から血がポタポタとたり出した。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
博士は指先で充血した眼の上瞼んで、酸漿のやうにくり返さうとしたが、直ぐ鼻先に邪魔物が飛び出してゐて、どうも思ふやうにならない。
厚い、大きな唇の、寧ろ鼻よりも前へ突き出て、酸漿んでゐるやうに結ばれてゐるのは、今しがた酒を飮んだばかりで、おくびの出るのを我慢してゞもゐるのであらう。
二月堂の夕 (旧字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
茹栗燒栗可懷し。酸漿ることなれど、丹波栗けば、く、に、仙境土産幼心ひしが。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「それが目は酸漿なして」とあるのは、熔岩流の末端の裂罅から内部の灼熱部が隠見する状況の記述にふさわしい。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
下着はかと思われる鼠縞、羽織は黒の奉書にお里の知れた酸漿三所紋、どういうはずか白足袋に穿かえ、机の上へ出しそろえて置いた財嚢手巾巻烟草入
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
かたばみは支那でも酸漿という位で、少し酸味があるので子供はよくこれをんで楽しみにしていた。
基線道路と名づけられた場内の公道だったけれども畦道をやや広くしたくらいのもので、畑からり出された石ころの間なぞに、酸漿の実が赤くなってぶら下がったり
親子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
盆が来て、みそ酸漿精霊棚を飾るころには、私は子供らの母親の位牌を旅のの中から取り出した。宿屋ずまいする私たちも門口に出て、宿の人たちと一緒に麻幹いた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)