“蜥蜴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とかげ99.0%
せきえき1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真円まんまるく拡がった薔薇の枝の冠の上に土色をした蜥蜴とかげが一ぴき横たわっていた。じっとしていわゆる甲良こうらを干しているという様子であった。
蜂が団子をこしらえる話 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そして昼なか、僅に日光の縞がこぼれかかる時になると何処どこからか一ぴき蜥蜴とかげがやって来て、その花蔭にじっと身を温めるのが見えた。
松風の門 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
鳥類と蜥蜴せきえき類とは外観も習性もずいぶんはなはだしく異なり、これは鳥類かまたは蜥蜴類かという疑問の起るような曖昧な動物は一種もないから
境界なき差別 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)