“子猫”の読み方と例文
読み方割合
こねこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子猫こねこをくわえたままに突っ立ち上がって窓のすきまから出ようとして狂気のようにもがいているさまはほんとうに物すごいようであった。
子猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「面白い言葉ね。札つきなら、かえって安全でいいじゃないの。鈴を首にさげている子猫こねこみたいで可愛らしいくらい。札のついていない不良が、こわいんです」
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
その娘は彼と同じ十六歳で、まだ子猫こねこのように名も知られない者だったが、彼はそれに恋したのだった。彼はいつもその思い出をいっぱい持っていた。彼はよく叫んだ。