“こねこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仔猫48.3%
子猫24.1%
小猫20.7%
兒猫3.4%
捏粉3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ結構です」と臼井はのない茶に咽喉のど湿しめし、「早く分って頂くために、そうですなあ、ああそうだ、仔猫こねこのお話をしましょう」
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「面白い言葉ね。札つきなら、かえって安全でいいじゃないの。鈴を首にさげている子猫こねこみたいで可愛らしいくらい。札のついていない不良が、こわいんです」
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
つい今しがた母胎を出たばかりなのに、小猫こねこの様な啼声なきごえを出して、いきおいもうに母の乳にむしゃぶりつく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おどろいてめたが、たしかにねここゑがする、ゆめかいか、はねきてたらまくらもとにはれい兒猫こねこすはつてゐた、どこからしのんでたのやら。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
それはねこのため、兒猫こねこのため、五すんにたらぬちひさなねこぴきで、五しやくちかからだてあます。くるしい。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
何となればニードハムの針鰻はりうなぎは神の無用を証明するのだから。一さじ捏粉こねこのうちに酢の一滴をたらせば、それがすなわち光あれフィア・リュクスである。