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こねこ
ふりがな文庫
“
小猫
(
こねこ
)” の例文
二人は暖炉の前にすわって口をつぐみ、
小猫
(
こねこ
)
がその間にうずくまっていた。三人ともじっと考え込んで、暖炉の火をながめていた。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
つい今しがた母胎を出たばかりなのに、
小猫
(
こねこ
)
の様な
啼声
(
なきごえ
)
を出して、
勢
(
いきおい
)
猛
(
もう
)
に母の乳にむしゃぶりつく。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
此時
(
このとき
)
不意
(
ふい
)
に、
波間
(
なみま
)
から
跳
(
をど
)
つて、
艇中
(
ていちう
)
に
飛込
(
とびこ
)
んだ
一尾
(
いつぴき
)
の
小魚
(
こざかな
)
、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
小猫
(
こねこ
)
の
如
(
ごと
)
く
身
(
み
)
を
飜
(
ひるがへ
)
して、
捕
(
と
)
つて
押
(
おさ
)
へた。『に、
逃
(
にが
)
しては。』と
私
(
わたくし
)
も
周章
(
あは
)
てゝ、
其
(
その
)
上
(
うへ
)
に
轉
(
まろ
)
びかゝつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
わたしが
坐
(
すわ
)
っていると、頭の上の、すっかり暗くなった
茂
(
しげ
)
みの中で、小鳥が
一羽
(
いちわ
)
しきりにかさこそいわせていた。灰色の
小猫
(
こねこ
)
が、背中をまっすぐ
伸
(
の
)
ばして、そっと庭へ
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
んだ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
それから、ばあやが、どんな顔をして飲むかとおもつて、コーヒーの中へインキをちよつぴりおとしておきました。それからうつかり、
小猫
(
こねこ
)
のプスをお客間へしめこんでしまひました。
青い顔かけの勇士
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
夜食に大抵
古沢庵
(
ふるたくあん
)
の二
片
(
きれ
)
か三片で、昼も、たまに
小猫
(
こねこ
)
の食べるほどの
鮭
(
さけ
)
の切身の半分もつけば
奢
(
おご
)
った方で、朝の味噌汁の冷え残りか、生揚げの一ひらで済ますという切り詰め方であった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
一人で昼食をともかくも済まし——(彼女はいつもあまり食欲がなかった)——必要な
用達
(
ようたし
)
に外へ出かけ、一日の用が済んで、四時ごろ居間に引っ込み、編み物と
小猫
(
こねこ
)
とをかかえて
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
猫
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父