“波間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみま90.0%
はかん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、その証拠しょうこに、もはや、このオルガンの音色ねいろうみうえをころがっても、さかなが、波間なみまねるようなことはなかったのであります。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは波間なみまに一台の黄金こがねづくりの車があって、その上に裸体らたいの美の女神ヴィーナスが髪をくしけずりながら艶然えんぜんと笑っているのであった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だッ——と馬を馳け合すやいな、双鞭そうべんの唸り、風を切る禅杖ぜんじょう、さながら波間はかん魚紋ぎょもんそのまま、凄まじさといったらない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本艦ほんかんことやく一千米突いつせんメートル——忽然こつぜん波間はかんしづんだとおもしやおそしや、たゞ本艦ほんかん前方ぜんぽう海上かいじやうたちまおこ大叫喚だいけうくわん