“証拠”のいろいろな読み方と例文
旧字:證據
読み方(ふりがな)割合
しょうこ81.0%
あかし5.0%
しようこ5.0%
しるし4.0%
しやうこ2.0%
じょうこ1.0%
せうこ1.0%
たて1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢筈草は俗にげん証拠しょうこといふ薬草なること、江戸の人山崎美成やまざきよししげが『海録かいろく』といふ随筆第五巻目に見えたり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
この変てこな議論が一見菜食にだけ適用するように思われるのはそれは思う人がまだこの問題を真剣に考え真実に実行しなかった証拠しょうこであります。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「そのわけは、ちょっと簡単にいえない。が、要するに、ちょっとやれば、すぐこわれてしまうようなものは、不完全の証拠しょうこだ。わしは……」
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ただ疑の積もりて証拠あかしと凝らん時——ギニヴィアの捕われてくいに焼かるる時——この時を思えばランスロットの夢はいまだ成らず。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たゞ此の文と直江志津の一刀のみは鐘楼の鐘の下に伏せ置き、後日の証拠あかしとし、世の疑ひを解かむ便よすがとせむ心算つもりなり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こっちの一羽が、異郷の空から、一通の手紙を持って帰って来て、さながら遠く離れた女の友の思いのように飛んで来るにしても(ああ、これこそ一つの証拠あかし!)——
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
なまけ者の証拠しようこ存候ぞんじそろこの仕方しかたがない時江川えがはの玉乗りを見るにさだめたる事有之候これありそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
うもしからぬ事を、なんぼおまへさんは人がいからつて、よもや証拠しようこのない事をひなさるまい。
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
人口過剰に苦しんでゐる僕等はこんなにたくさんの人間のゐることを神の愛の証拠しようこと思ふことは出来ない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「ほほう、物が欲しい。」吉良は、にこにこして、「子供よのう。必ずともに寵愛いたす——との証拠しるしにな。面白いぞ。して何が所望しょもうじゃ。」
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
割符わりふとはうり二つを取ってつけてくらべるための証拠しるしである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まったくの初対面の美少女に対して、あまりに詮索がましく尋ね過ぎた事を、心から後悔したらしく、如何にも済まない顔になって、ハンカチで鼻や口のまわりを拭いていたが、やがて内衣嚢うちかくしから名刺入れを出して、その中の一枚を自分で来たという証拠しるしに折り曲げて、女の前の丸卓子テーブルの上に載せた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし僕の架上かじやうの書籍は集まつた書籍である証拠しやうこに、すこぶ糅然じうぜん紛然ふんぜんとしてゐる。
蒐書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あの月がいい証拠しやうこだよ 火星くわせい調しらべるには月がとてもいい参考さんかうになるんぢや
姦通かんつうの告訴をすると、のぼせ上がるので、どこへもやらぬ監禁同様という趣で、ひとまず檀那寺まで引き上げることになりましたが、証拠じょうこだと言い張って
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
するとほか小猿こざるが「おれの父様ちやんはもつとえらいや、おにしま征伐せいばつにいつたんだもの」「うそだあ、ありやむかしことぢやないか」「うそぢやありませんよだ。それが証拠せうこにはおしりのとこにおほきな刀痕かたなきづがついてらあ」と威張ゐばりました。
「そんならいってえ、何を証拠たてに、お藤さんにうたげえをかけたんですい?」