“糅然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうぜん60.0%
じうぜん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、これもまたいたずらに粗雑な文句ばかりが、糅然じゅうぜんとしてちらかっている。彼はさらにその前を読んだ。そうしてまたその前の前を読んだ。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
紛然ふんぜん雑然ざつぜん糅然じゅうぜんとしてあたかもコンノート殿下歓迎の当時における都人士狂乱の態度をもって脳裏をかけ廻る。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると、これもまたいたづらに粗雑な文句ばかりが、糅然じうぜんとしてちらかつてゐる。彼は更にその前を読んだ。さうして又その前の前を読んだ。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もし集めた書籍であるとすれば、其処そこに何か全体に通ずる脈絡みやくらくそなへてゐなければならぬ。しかし僕の架上かじやうの書籍は集まつた書籍である証拠しやうこに、すこぶ糅然じうぜん紛然ふんぜんとしてゐる。
蒐書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)