“以”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もっ63.4%
もつ18.8%
13.7%
もって1.1%
もつて0.9%
モッ0.4%
おも0.2%
おもんみ0.2%
とも0.2%
0.2%
0.2%
もち0.2%
ゆえ0.2%
スデ0.2%
0.2%
モツ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他山の石もって玉をみがくべしというおしえが世に伝えられているが、僕は各国人と交わり、各国人の長所を学びたい心持こころもちする。
真の愛国心 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
作品を読んだ事は無かったが、詩人の加納君が、或る会合の席上でかなりの情熱をもって君の作品をほめて、自分にも一読をすすめた事がありました。
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
夏目漱石氏の「幻のたて」の中にもゴーゴンの頭に似た夜叉の顔の盾の表にきざまれてある有様が艶麗えんれいの筆をもつて写されてある。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
さうしてこの水田すいでん東西南とうざいなん三方さんぽう比較的ひかくてきかた地盤ぢばんもつかこまれてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
夫はしきりに傑作やいいましたが、とにかくわたしが絵エいうもん習い始めてから、これほど一所懸命に、興味って画いたことはあれしませなんだ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
先の二度なるよりはこの三度みたびに及べるを、径廷をこがましくも廻らぬ筆の力などをて、むかしに返し得べき未練の吾に在りとや想へる
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼等の記録に、「今夕こんせき討死、きずを蒙る輩数を知らず。もっての外のことなり。之を為すこと如何」と放心の状である。
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
トいってまだ年端としはも往かぬに、ことにはなまよみの甲斐なき婦人おんなの身でいながら、入塾などとはもっての外、トサ一旦いったんは親の威光で叱り付けては見たが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
由良の助になりしは旅中りよちゆう文雅ぶんがもつてしるひとなり、年若としわかなればかゝるたはふれをもなすなるべし。
かつて貞介朴実ていかいぼくじつもつてきこえ、しば/\県監けんかん褒賞はうしやうはいして氏の国称こくしようゆるさる。
巧言令色足恭コウゲンレイショクスウキョウウラミカクシテノ人ヲ友トスルハ、丘コレヅ とか、生ヲ求メテモッテ仁ヲ害スルナク身ヲ殺シテ以テ仁ヲ成スアリ とか、狂者ハ進ンデ取リ狷者ケンジャサザル所アリ とかいうのが、それだ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
例年当寺ニテ執行シュギョウ阿波アワ丈六寺代印可ノ儀ナラビニ遍路人ヘンロニン便乗ノ扱イ等ニワカ阿州家アシュウケヨリ御差止オサシト有之候コレアリソウロウモッテ中止イタシソウロウナオ秋船アキブネノ遍路ハ其折ソノオリ再告申サイコクモウスベキコト
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けだおもふに、群生昏墊ぐんせいこんてん衆類冥頑しゅうるいめいがん、或は悪を長じて以てあらためず、或は凶を行うて自らほしいままにす。
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しておもう、混淪こんりんの二気、初めて天地の形を分つや、高下三歳、鬼神の数を列せず。
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
伏しておもんみれば諸寺の年分ねんぶん及び臨時の得度は、一年の内に或は二三百人に及ぶなり。
而るを誰とともにか之をえん。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
子曰く、吾一日なんじたちに長ぜるを以て(対えずして)むことなかれ、(なんじたち)つねに則ち(人皆)吾を知らずという、なんじたちを知りて(用うる)あらば則ち何をかさん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
〔譯〕自らつとめてまざるは天道なり、君子のもちゐる所なり。
穢貊わいばくの人虎を祭りて神将とするはゆえあるなり、また天宝中巴人はじん太白廟前の大松を伐る、老人ありて止むれど聴かず、老人山に登り斑子はんしと呼ぶと群虎出で巴人をんだ
倭人傳によれば難升米が景初三年(二年とあるは誤なり説下に見ゆ)に始めて使を奉じ魏に赴きしより、中間歸國の事明らかならず、其の確かに歸りしは正始八年以後魏の使張政等と偕にせし時に在り、而して其時卑彌呼スデに死せりとあり、其の往來に九年乃至十年を費せるは明かなり。
卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
「ひゝらぎの八尋桙ね底つかぬ国。をとめのマヨひきの国。たまくしげ輝く国。こもまくらあるタク新羅の国を、丹波ニナミけ給ひマツロへ給はむ。」とかうした文句でヲシへて
「事ノ利ト云フハ、我一ヲモツテ敵ノ二ニ応ズル所也。タトヘバ、撃チテケ、外シテ斬ル。是レ一ヲ以テ二ニ応ズル事也。請ケテ打チ、外シテ斬ルハ、一ハ一、二ハ二ニ応ズル事也。一ヲ以テ二ニ応ズル時ハ必ズ勝ツ」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)