“爾”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なんじ27.9%
しか25.0%
なんぢ15.0%
7.9%
6.4%
そう2.9%
いまし2.1%
2.1%
2.1%
カレ1.4%
(他:10)7.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“爾”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]16.7%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想4.4%
歴史 > 伝記 > 個人伝記3.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
なんじ将士、燕王と対塁するも、務めてこのを体して、ちんをして叔父しゅくふを殺すの名あらしむるなかれと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それにはなんじ婚姻を問う、只香勾こうこうを看よ、破鏡重ねてまどかなり、悽惶好仇せいこうこうきゅうと書いてあった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
物理現象においてもしかいわなければならない(ロッチェはその『形而上学』においてこの点をあきらかにしていると思う)。
絶対矛盾的自己同一 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
滝は、ひでりしかく骨なりといえども、いわおには苔蒸こけむし、つぼは森をかついであおい。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
コリヤ道人だうじんなんぢ天眼鏡てんがんきやうたがはずとも、草木くさきなびかすわれなるぞよ。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
をしへいはく、なんぢまづまたゝきせざることをまなんでしかのち可言射しやをいふべし
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かくありふにの二三の事項じこうを以てせり、しかしてこたへぬ。
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
当時政治の局に当りし人々は皆旧思想を有するもののみで、かもその企つるところの事業はことごとく皆新智識を要する事業のみであった。
東洋学人を懐う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
してかれは一くわだてたことその目的もくてきたつするまではまぬひとであるから
うすると運用がた佐々倉桐太郎ささくらきりたろうは、イヤ打てないことはない、乃公おれうって見せる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
夜などに此の塔を見ると、大きな化物の立った様に見え、そうして其の時計が丁度「一つ目」の様に輝いて居る。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
引切ひっきりなしにからの煙草をぐ真似し時々は「うしても見出せねば、そうだ何うしても見出して呉れる」と打呟く声を洩す
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
豐葦原ノ千五百秋ちいほあき瑞穗みづほノ國ハ、我ガ子孫うみのこきみタルベキくにナリ、いまし皇孫すめみまゆきしらセ。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
人よ、いまし心中しんちゆうの深淵さぐりしものやある。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
れど左の頬を耳より口まで引抓ひっかゝれたる者にして処々ところ/″\に肉さえ露出むきいでたれば痛みはこそと察せらる
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
人種の気象は風土と相伴ふさうだが、我々犬族も多分うらしいのは日本人と日本犬と何から何までが能く似ておる。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
さうして其後「ヒノ御前奉仕」とあつて、九月二十九日の祥月命日に祀りを営むよしが、唱へられてゐる。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ぬのの事だが、古鈔本中、「」が「」になっているもの(類聚古集るいじゅうこしゅう)があるから、そうすれば、キヌと訓むことになる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
カレ其大神出で見て、こは葦原色許男という神ぞと詔給いて、やがて喚び入れて、其蛇の室屋ムロヤに寝しめ給いき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
カレ即ち其海辺の波限ナギサに、鵜の羽を葺草カヤにして産殿ウブヤを造りき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
釈尊も八十歳までの長い間在世されたればこそ、仏日あまねく広大に輝き渡るのであろう、孔子も五十にして天命を知り、六十にして耳順したがい、七十にして心の欲する所に従ってのりえずと言った
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
きみよ、その双手を組むにさきだつて、その鶴のやうなるおん脚をば組みたまへ!
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
……是に於て其妹伊邪奈美命いざなみのみことを相見まくおもほして、黄泉国よもつのくににいでましき。すなわ殿騰戸あみおかのくみとより出で迎えます時、伊邪奈岐命いざなぎのみこと語りたまはく、愛しき我那邇妹命わがなにものみことわれなんじと作れりし国未だ作りおわらず、れ還りたまふべしと。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
扨も殊勝の事を見るものよ、今廣き日の本に、淨蓮大禪門の御靈位を設けて、朝夕の𢌞向ゑかうをなさんもの、瀧口、そちならで外に其人ありとも覺えざるぞ。思へば先君の被官内人、幾百人と其の數を知らざりしが、世の盛衰にれて、多くは身を浮草の西東、もとの主人に弓引くものさへある中に、世を捨ててさへ昔を忘れぬ爾が殊勝さよ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
詩人よ、なんぢ感ずるがまゝに歌ひ、見るがまゝに説き、思ふがまゝに語れ。爾が心の奥を開きて隠すことなかれ。爾が成功の秘密は斯の如きのみ。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
子曰く、吾一日なんじたちに長ぜるを以て(対えずして)むことなかれ、(なんじたち)つねに則ち(人皆)吾を知らずという、なんじたちを知りて(用うる)あらば則ち何をかさん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それがつまり自然法というようなものであって、つまり今の言葉でいえば歴史的発展であります。
生活と一枚の宗教 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
ココに其御祖ミオヤ命哭き患いて、天に参上マイノボりて、神産巣日之命に申給う時に、乃ち𧏛貝キサガイ比売と蛤具ウムギ比売とをオコせて、作り活かさしめ給う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
則曰ク七軒町、曰ク宮永町、曰ク片町等ハ倶ニ皆廓外ニシテ旧来ノ商坊ナリ。曰ク藍染町、曰ク清水町、曰ク八重垣町等ハミナ廓内ニシテ再興以来ノ新巷ナリ。シカシテ花街ハ其ノ三分ノ一ニ居ル。昔日ハ即根津権現ノ社内ニシテ而モ久古ノ柳巷イロザトナリ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ナンジノ知ラザル所ハ、人ソレコレテンヤ」である。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)