なん)” の例文
詩人よ、なんぢ感ずるがまゝに歌ひ、見るがまゝに説き、思ふがまゝに語れ。爾が心の奥を開きて隠すことなかれ。爾が成功の秘密は斯の如きのみ。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
云聞いひきかせければ十兵衞は又間違まちがひの品が出たかとて家主同道にて下谷の自身番へ來りしかば早速呼出よびいだし原田は十兵衞に向ひ去月中きよげつぢうなんぢが宿にて此治助が脇差を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殺さざる由其上に彼の富右衞門其日は宿所しゆくしよに居ず全く人殺ひとごろしは別にあることゝ思ひしゆゑ其時は外の科人とがにんの首を以てさらし既に今年迄三ヶ年のあひだ富右衞門を隱し置たりなんぢ是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さきに立せて栗橋宿じゆくの名主だい右衞門方へいた無常院むじやうゐんなる隱亡をんばうの彌十を呼び出せしに彌十は庭のむしろうへ襦袢じゆばん一枚にてひかへ居たりしを役人共コリヤ彌十なんぢは是なる林藏へ脇差わきざし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)