“云爾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うんぬん33.3%
しかいう33.3%
しかいふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを見ずに、単に無抵抗主義の条について云爾うんぬんしてゐたのは余りに不親切でもあり、また浅薄でもあると思つた。
月明夜々 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
その美人たちが、河上の、うぐい亭へお立寄り遊ばしたか、と聞いて、その方が、なお、お土産になりますのに、と言ったそうである。うぐい亭の存在を云爾しかいうために、両の名を煩わしたに過ぎない。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
予は「奉教人の死」に於て、発表の必要上、多少の文飾をあへてしたり。もし原文の平易雅馴なる筆致にして、甚しく毀損きそんせらるる事なからんか、予の幸甚とする所なりと云爾しかいふ
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)