“毀損”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きそん97.1%
こわ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
布団にして敷かれずんば、布団はまさしくその名誉を毀損きそんせられたるもので、これを勧めたる主人もまた幾分か顔が立たない事になる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そういう発見が子供の魂を永久に毀損きそんしたのだ、もしくは生長さしたのだ。多くのものは自棄やけになってしまった。彼らはみずから言った。
「もう一度夫人おくさま御執成おとりなし遊ばして、お許されまするよう、恐入りますが、貴老あなたから。」「まかり成らぬ。別に何を毀損こわしたというではなし、ただ御家風にあわぬじゃで、御詫おわびの仕様も無いさ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)