“云付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいつ46.2%
いつ15.4%
いいつけ15.4%
いひつけ7.7%
いいつか7.7%
いひつ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついては乃公おれがお前に云付いいつけてこの原書を訳させると、うことによう、そのつもりでなさいといって、ソレカラ私は緒方の食客生しょっかくせいになって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
阿呆あほらしい。———この手紙のことやったら、中姉なかあんちゃんに云付いつけてやる云うて、こないだからおどかされててんわ」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
着物も越後屋えちごやのぞみ次第云付いいつけさするから遠慮なくおしも使つかえ、あれはそなたの腰元だから先刻さっきよう丁寧ていねいに辞義なんぞせずとよい、芝屋や名所も追々に見せましょ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
げ其上喜八が命乞いのちごひ首尾しゆびすまし申べし其間そのあひだ必ず/\御兩人とも短見はやまり給ふなと異見いけんをなし妻にも能々よく/\云付いひつけおき長屋の者を頼みて平兵衞は早々さう/\調度したくをなし下總しもふさの古河へぞおもむきける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
欠けと云うのは奥様がおッんだそうで、急だから内葬ないそうにしようと云うので、うちを建ったばかりで葬式とむらいを出したくねえてえ、早く穴を掘れって云付いいつかったで急に寺へ手伝いに参りますので
それからこれ安之助やすのすけ共同きようどうして失敗しつぱいした仕事しごとであるが、叔母をば云付いひつけで、障子しやうじらせられたときには、水道すゐだうでざぶ/\わくあらつたため、矢張やつぱかわいたあとで、惣體そうたいゆがみ出來でき非常ひじやう困難こんなんした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)