“困難”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんなん68.8%
むずか8.3%
むずかし6.3%
わけ4.2%
むつかし4.2%
くるしみ2.1%
むつか2.1%
むづか2.1%
ムツカシ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女王樣ぢよわうさまこと大小だいせうかゝはらず、すべての困難こんなん解决かいけつする唯一ゆゐいつ方法はうはふ御存ごぞんじでした。『れのあたまねよ!』と四邊あたりずにまをされました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
その屋敷を写山楼しゃざんろうと名付け、そこへ集まる人達はいわゆる一流の縉紳しんしんばかりで、浮世絵師などはお百度を踏んでも対面することは困難むずかしかった。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ジョン少年は躊躇ちゅうちょした。岩の間を乗り切ることが困難むずかしそうに思われたからだ。で彼は乗り切るのを止めて、一つの岩の周囲まわりを廻り先へ出ようと考えた。
「是非いらっしゃいませ。軌道車で一時間です。困難わけはござッせん。佐賀へおいでになって川上を御覧にならなくてはお話になりませんぞ」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わたしもネ、銀子さん、此頃しきりに貴女あなたなつかしくて堪らないで居ましたの、いつそ御邪魔に上らうかと考へましたけれどネ、外交のことが困難むつかしいさうですから、菅原様も定めて御多用でいらつしやらうし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
この困難くるしみから救わるる道は、私が死ぬよりほかに、どうしても無いので御座いましょうか。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こういう性質の人を養母にしていた柏木貨一郎さんは、とてもこの縁は一生添い遂げることは困難むつかしかろうとおもわれたらしい。
カピ長 モンタギューとてもみぎ同樣どうやう懲罰おとがめにて謹愼きんしん仰附おほせつけられた。したが、吾々われ/\老人らうじんっては、平和へいわまもることはさまで困難むづかしうはあるまいでござる。
困難ムツカシい役、動きのない役を此程にすれば結構だ。
封印切漫評 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)