“むずかし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
六ヶ敷52.2%
17.4%
困難13.0%
六角敷4.3%
六箇敷4.3%
4.3%
至難4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万吉郎は、この六ヶ敷むずかしい問題の解答をひねりだすために、気をかえて、昔彼が好んで徘徊していた大川端へブラリと出かけた。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
子として父のおもかげを写して見ようとする場合にすらそれだ。まして他の人の俤をやである。それにつけてもつくづく創作のむずかしいことを知る。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
土人の言葉は簡単であり、ことにジョンは怜悧であったので、わずかの間に覚えてしまって、二人はかなり困難むずかしいことまで土人の言葉で話すことが出来た。
音楽それ自身は、我国の小学校の音楽で、大して六角敷むずかしくはないが、彼等が我々の方式で歌うのを聞くことは驚く可きであった。
私の以前の学生の山県氏もそこにおり、六角敷むずかしいところへ来ると手伝ってくれた。
イイエ。そんな六箇敷むずかしい話じゃないの。それあステキに面白い……トテモ恐ろしい恋愛の話よ。ヤングはその方の学者だって、自分でそう云っていた位だわ。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わたいを口説く気で、うござんすか。まったくは、あの御守殿より、私の方が口説くにはむずかしいんだから、そのつもりで、しっかりして。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まりを投げて獅子の玉取たまとりなどを演ずるのは、よほど至難むずかしい芸だとか聞いていた。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)