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六ヶ敷
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むずかし
ふりがな文庫
“
六ヶ敷
(
むずかし
)” の例文
最初に与えられた仕事というのは、名士や夫人を訪問する事で、余り
六ヶ敷
(
むずかし
)
い事とも思われませんが、中中然うでないのです。
職業の苦痛
(新字新仮名)
/
若杉鳥子
(著)
万吉郎は、この
六ヶ敷
(
むずかし
)
い問題の解答をひねりだすために、気をかえて、昔彼が好んで徘徊していた大川端へブラリと出かけた。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
「随分と厚い硝子だ。これなら少し位の事では
毀
(
こわ
)
れっこない。けれど、こんなに水が一ぱい入ってるんじゃ、
溢
(
こぼ
)
さずに動かすのは一寸
六ヶ敷
(
むずかし
)
いな」
赤い手
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
六ヶ敷
(
むずかし
)
い言葉ばかりで、私共にはよく判りませんでしたが「天子様のため」とか「人民のため」とかいう言葉が何遍も何遍も出て来たようで御座いました。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
六ヶ敷
(
むずかし
)
い本を読めと云うように、心を鞭打つ如く感じさせる折には、なりたけ読み易い本を手にして、この待合所の大きな皮張りの椅子に腰をかけるのであった。
銀座界隈
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
若「それも
左様
(
そう
)
だねえ……中々頑固だから
六ヶ敷
(
むずかし
)
いことを云うかも知れないから、困ったね」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何ういう訳だと訊いて見たら、牧師は独身に限る、独身でなければ牧師の天職は完全に果せないと答えた。馬鹿に
六ヶ敷
(
むずかし
)
い事をいう。けれども乃公は成程
左様
(
そう
)
ですねと賛成して置いた。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
たとえ
鎖
(
くさり
)
で
縛
(
しばら
)
れていないにせよ、三人の悪者が此方に注意していないにせよ——何うしても逃げ出されないのだ。四面とも切り落したような
峻嶺
(
しゅんれい
)
である。とてもこれを
攀
(
よじのぼ
)
って逃ることは
六ヶ敷
(
むずかし
)
い。
捕われ人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ウフフ。そんな
六ヶ敷
(
むずかし
)
いことが俺に分るかというんだ。——しかしウラゴーゴルのけだものたちは、その力のことをシュピオルと呼んでいたぜ」
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
奥さん——は新時代の婦人で、熱心な
女権論者
(
サッフラジェット
)
だそうだ。女権論者って何だと訊いたら、何でも大変
六ヶ敷
(
むずかし
)
い事で子供には話しても分らないと言った。そして
其主張
(
そのしゅちょう
)
には半面の真理があるそうだ。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「やっぱり駄目だね。なんという
六ヶ敷
(
むずかし
)
い連立方程式だろう。もっとも方程式の数が、まだ足りないのかも知れない」
獏鸚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
例えば、屍体が溶けて濃度が或る個所だけ濃くなり過ぎると、直ぐその部分が変質して
不溶解性
(
ふようかいせい
)
の
新成物
(
しんせいぶつ
)
を生ずる。そこに
攪拌
(
かくはん
)
の
六ヶ敷
(
むずかし
)
い
手際
(
てぎわ
)
が入用だ。
殺人の涯
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
初めは馬鹿にしたような顔をしていたが、読んでいくにつれてだんだん
六ヶ敷
(
むずかし
)
い顔になって、顔がカーッと赤くなったと思うと、そのうちに反対にサッと顔面から血が引いて蒼くなっていった。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ここのところ鳥渡
六ヶ敷
(
むずかし
)
いんだけれど、貴方に分んなさる?
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“六ヶ敷”で始まる語句
六ヶ敷候