“攀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
96.0%
のぼ1.2%
よじ1.2%
よじのぼ0.8%
よぢ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毛と云う毛は悉く蛇で、その蛇は悉く首をもたげて舌を吐いてもつるるのも、じ合うのも、じあがるのも、にじり出るのも見らるる。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
城上のかきには手がかりがないので、かれは足をもって仏殿の柱を踏んで、のきさきに達し、さらにたるきじて百尺の楼閣に至った。
ましらのように為吉は高いサイドじ登って、料理場ギャレイの前の倉庫口ハッチウェイから側炭庫サイドバンカアへ逃げ込んだ。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
深い樹木に蔽われた丘の上にじ登って、二代将軍の墳墓に近い朱塗の橋を渡り、そのへんの小高い処から、木の根に腰をかけて、目の下一面に
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
また、それへじ着くべく、自分の短所を壁書にして自誡独行道としたり、座右の銘としたりして、不断に自分の欲望や欠点をいましめていた。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしは、ウンと、腰骨に力を入れると、トントンと、手拍子と足拍子と合わせて、梯子をスルスルとのぼっていった。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
世高はその索に手をやってちょっと引きこころみてからのぼって往った。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ヂュリ ま、どうして此處こゝへ? して、まアなんために? あの石垣いしがきたかいゆゑ容易たやすうはのぼられぬに、それにおまへ身分みぶんは、うちもの見附みつくれば、たちまちおいのちからうずに。
しかしこんな事に凹垂へこたれる吾輩でない、などと先頭に立っているので大いに得意になり、津川子と共にエイヤエイヤの掛声を揚げてよじ登る。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
腕に子供をかかえてつき立った壁をよじ登れるものではない。
しゃつ伏勢ござんなれ」ト、身構へしつつきっと見れば、いとおおいなる黒猿の、おもて蘇枋すおう髣髴さもにたるが、酒に酔ひたる人間ひとの如く、倰倰よろめきよろめき彼方かなたに行きて、太き松の幹にすがりつ、よじ登らんとあせれども、怎麼いかにしけん登り得ず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「わッしょい、わッしょいッ」と、背の高い、その電柱の天頂てっぺんまで、人技とは思われぬ速さで、よじのぼっていった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼らはあたかも雪を踏んでアルプス嶺をよじのぼる旅客の如し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
八月はちぐわつ上旬じやうじゆん……敦賀灣つるがわん眞上まうへ磽确かうかくたる岨道そばみちを、くるま大日枝山おほひだやまよぢたのであつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其中そのうち祖父ぢいさまがすりものの上へ筆の先で一寸ちよつと蚯蚓みみずよぢれたやうなものをおかきなすつたが見えましたから、不思議で/\、黙つて居ようと思つても、らへ切れませんで、ツイ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)