“捻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひね56.5%
25.5%
ねじ9.8%
より1.5%
ねぢ1.4%
1.4%
つね0.9%
0.6%
ひねり0.6%
よじ0.5%
ひねく0.3%
うな0.2%
0.2%
つまぐ0.2%
まく0.2%
よぢ0.2%
ヒネ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その二階もなか/\につて居り、その頃町家に珍らしく、孟宗竹の太い柱をつけた置床に、怪し氣な山水の小幅が掛けてあります。
毛と云う毛は悉く蛇で、その蛇は悉く首をげて舌を吐いてるるのも、じ合うのも、じあがるのも、にじり出るのも見らるる。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今まで気もつかなかった、変にけた自我がそこに発見された。葉子をかすようなことも時には熱情的に書きかねないのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
電気吹込み以後のレコードだけでも、少なくとも十二、三組はあり、その一つ一つが世界の大指揮者達が、腕にをかけて録音したものである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
つけられて惡漢どもよし/\合點承知の濱と遂ひに懷劔を捻取りつゝ手どり足どり旋々まき強情婀魔めと引摺つけ駕籠へ入れんとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
したがってなかなか珍談があるなかにも、悪いやつらが腕にりをかけて天下を横行したから、捕物なんかにも変り種がすくなくない。
馬のみたいに黒ずんで固くなってっても痛くも何ともないナンテいう恐ろしいのを丸出しにしているのは、国辱以外の何ものでもアリ得ないと思うわ
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「なるほどそうだね」と圭さん、首をる。圭さんは時々妙な事に感心する。しばらくして、ねった首を真直にして、圭さんがこう云った。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
南無大師、遍照金剛ッ! 道の左右は人間の黒山だ。おの雨が降る。……村の嫁女は振袖で拝みに出る。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女房は真うつむけに突伏した、と思うと、ついと立って、茶の間へげた。着崩れがしたと見え、れて足くびが白く出た。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あゝ行きたい。」と思えば段々段々と大切にしている書籍凝乎と、いて見たり、って見たりして、「あゝこれを売ろうか遊びに行こうか。」と思案をし尽して
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
此頃では大概左翼してるが、先生其處からウンとめて熱球げると、がブーンとつてんで有樣、イヤへでもつたら、此世見收めだとふと
「叔母さんのすることは、少し厭味よ。」お庄はねくっていた枕をまた袋の底へ押し込んだ。よく四畳半で端唄っていた叔母のっぽいような声が想い出された。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
初めのうちは心がいらいらしておちつかなかったが、しだいにおちついてきて安らかになり、朝晩ほかのことは思わずに珠数っていられるようになった。
瞳人語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
手には今いだばかりの剃刀を持つて、右の袖だけり上げた片襷。その袖口からチラリと見える袷の裏が、定石通りの花色木綿でもあることか、何んと、少し色のせた黒木綿ではありませんか。
には與吉背負つていて竿つた枯枝つては麁朶ねるのがであつた。おつぎは麥藁田螺のやうなれたつてそれを與吉たせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
途すがらおり銭を揺りこぼして行き、此を見物群衆の拾ふに任せる花籠と言ふものも、やはり此系統に属する物ではないかと思ふ。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)