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捻
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よ
ふりがな文庫
“
捻
(
よ
)” の例文
したがってなかなか珍談があるなかにも、悪いやつらが腕に
捻
(
よ
)
りをかけて天下を横行したから、捕物なんかにも変り種がすくなくない。
早耳三次捕物聞書:04 海へ帰る女
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「えゝ、
情
(
なさけ
)
ねえ
奴等
(
やつら
)
だな」
爺
(
ぢい
)
さんは
捻
(
よ
)
り
掛
(
かけ
)
た
紙
(
かみ
)
を
棄
(
す
)
てた。
店先
(
みせさき
)
の
駄菓子
(
だぐわし
)
を
入
(
い
)
れた
店臺
(
みせだい
)
をがた/\と
動
(
うご
)
かす
者
(
もの
)
があつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
最前
(
さいぜん
)
はただ
杉
(
すぎ
)
檜
(
ひのき
)
の
指物
(
さしもの
)
膳箱
(
ぜんばこ
)
などを製し、
元結
(
もとゆい
)
の
紙糸
(
かみいと
)
を
捻
(
よ
)
る等に過ぎざりしもの、次第にその仕事の種類を増し、
下駄
(
げた
)
傘
(
からかさ
)
を作る者あり、
提灯
(
ちょうちん
)
を張る者あり
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
丈夫で眞黒な鐵の鍵に、まだ新しい木の札を附けたまゝ、麻糸を
捻
(
よ
)
つた紐で嚴重に
吊
(
つる
)
してあります。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
苧糸
(
おいと
)
を紡ぐということは、ジンキの篠巻きよりもはるかに
辛気
(
しんき
)
な作業で、一枚の衣物になるのはその糸の全長の総計だけ、指のさきで
捻
(
よ
)
らなければならなかったのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
お綱の体は、かれの足のほうへ仆れて、霧の中へ
繭糸
(
まゆいと
)
のように
捻
(
よ
)
れて寝た。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お妙は
拗
(
す
)
ねた
状
(
さま
)
に顔だけを障子で隠して、そのつかまった縁を、するする二三度、烈しく
掌
(
たなそこ
)
で
擦
(
こす
)
ったが、
背
(
せな
)
を
捻
(
よ
)
って、切なそうに身を曲げて、遠い所のように、つい襖の
彼方
(
あなた
)
の茶の間を覗くと
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すっかり
捻
(
よ
)
りを戻して、フラフラと昔のような心持になってしまいました。
新奇談クラブ:06 第六夜 人形の獄門
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と脇腹へ
両肱
(
りょうひじ
)
を、しっかりついて、
掻竦
(
かいすく
)
むように脊筋を
捻
(
よ
)
る。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
捻
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“捻”を含む語句
紙捻
一捻
捻上
逆捻
捻向
捻込
捻廻
捻切
捻倒
捻伏
観世捻
捻紙
引捻
捻取
捻返
豆捻
捻合
捻鉄
爪捻
捻釘
...