“奴等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やつら88.7%
うぬら3.8%
ヤツコラ3.8%
きやつら1.9%
めら1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もともとナオミを妻にしたのも彼女をうんと美しい夫人にして、毎日方々へ連れ歩いて、世間の奴等やつらに何とかかとか云われて見たい。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「体に毒だと……」首をぐたりとして、「体に毒だアでと、あんでも好いだ。帰るなら奴等うぬら帰れ。この藤田重右衛門は、これから、根本三之助と」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
負気なく勅に 背く奴等ヤツコラを キタめつくして帰れ。日を経ず
橘曙覧 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
八五郎は聞て然共々々さうとも/\奴等きやつら邪魔じやまをして見ろ後で何樣どのやう意恨いこんかへされるも知れずこんの惡ひ日にはまたどんな惡ひ奴が來るか計られねば早く見世を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
年代順に繰つて行つて五年前、享和元年に友だちの小沢蘆庵が七十九歳で死に、仕事がたきの本居宣長が七十三で死んでゐるところまで来ると彼は微笑してつぶやいた——生気地いくじなし奴等めらだ。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)