“きやつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彼奴等83.3%
奴等16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やはり先生避暑にでも行つてるのだらうが、何と云つても彼奴等きやつらはいゝ生活をしてゐるな」
子をつれて (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
この辺でピストルでも打つたら小屋まで聞えるだらうな。久しぶりで、この峠の頂きに立つて発砲したらどんなに清々とすることだらう——彼奴等きやつらが驚いて——いや酒の到着を
ビルヂングと月 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
八五郎は聞て然共々々さうとも/\奴等きやつら邪魔じやまをして見ろ後で何樣どのやう意恨いこんかへされるも知れずこんの惡ひ日にはまたどんな惡ひ奴が來るか計られねば早く見世を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きゝ夫は又何故に惡漢わるものと知りながら教へてはやらざりしぞ聞が如きにてはまこといたはしき事なりと云に八五郎いな道中の雲介くもすけ駕籠舁かごかきなどと申ものは今日は此所ここに居ると思へばあすは大坂へ參り又は東海道へかせぎ歩行あるき少しも居所ゐどころの極らぬ奴輩やつばらゆゑもし奴等きやつらが仕事の邪魔じやま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)