“あいつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彼奴等92.0%
相連8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七兵衛はうしたろう。彼奴等あいつらみちに迷っているのか知ら。それにしても使つかいの男が早く行着いきついてくれればいが……。一体、あの男は何者だろう。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おりは何ともはアお礼の云うようもござえません、わしなんざアこれもう六十四になりますから、何もこれ彼奴等あいつら打殺ぶちころされても命のおしいわけはなし
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
北国の春の空色、青い青い海の水色、澄みわたった空と水とは藍をとかしたように濃淡相映じて相連あいつらなる。望む限り、縹緲ひょうびょう、地平線に白銀のひかりを放ち、こうとして夢を見るが如し。
それより上は全くの神斧鬼鑿しんぷきさく蘇川そせん峡となるのだ。彩雲閣からわずかに五、六丁足らずで、早くも人寰じんかんを離れ、俗塵ぞくじんの濁りを留めないところ、峻峭しゅんしょう相連あいつらなってすくなからず目をそばだたしめる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)