“蘇川”の読み方と例文
読み方割合
そせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
惜しいことには水がたかく、岩は半没して、その神工しんこう斧鉞ふえつの跡も十分には見るを得ないが、まさに蘇川そせん峡の最勝であろう。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
それより上は全くの神斧鬼鑿しんぷきさく蘇川そせん峡となるのだ。彩雲閣からわずかに五、六丁足らずで、早くも人寰じんかんを離れ、俗塵ぞくじんの濁りを留めないところ、峻峭しゅんしょう相連あいつらなってすくなからず目をそばだたしめる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「日本ラインという名称は感心しないね、卑下と追従ついしょうと生ハイカラはしてもらいたいな。毛唐けとうがライン川をドイツの木曾川とも蘇川そせん峡とも呼ばないかぎりはね。おはずかしいじゃないか」
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)