“斧鉞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふえつ66.7%
ふゑつ14.3%
おのまさかり4.8%
ふいつ4.8%
まさかり4.8%
まさかりよ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ故にまた人間の斧鉞ふえつの疫から免れて自分の性を保ち天命をまっとうしているのだという見方をして、この樹を讃嘆するのだった。
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
もとより道路改修の為とあれば止むを得ざるには似たれども、これが為に百尺ひやくせき枯龍こりゆう斧鉞ふゑつさいかうむるもの百千なるべきに想到すれば、惜みてもなほ惜むべき限りならずや。
桜、菖蒲あやめ、山の雉子きじの花踊。赤鬼、青鬼、白鬼の、面も三尺に余るのが、斧鉞おのまさかりの曲舞する。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
天地開闢以來てんちかいびやくいらいいま斧鉞ふいつらざる大森林だいしんりんいたところ蓊鬱おううつとしてる。印度河いんどかは恒河こうか濁流だくりう澎洋ほうやうとしてはてらず、この偉大ゐだいなる大自然たいしぜんうちには、なに非常ひぜうおそるべきものがひそんでるとかんがへさせる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
死罪しざいこと追放つゐはうといはッしゃるは、黄金わうごん斧鉞まさかりわしくびねておいて、そち幸福しあはせぢゃとわらうてござるやうなものぢゃ。
斧鉞まさかりよかついでたゞ涙。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)