“蒙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうむ68.6%
かうむ18.8%
もう4.1%
こう2.0%
かぶ1.3%
かう0.9%
かむ0.7%
こうぶ0.7%
かふむ0.5%
かうふ0.4%
くら0.4%
カウム0.4%
かうぶ0.2%
こうむっ0.2%
0.2%
おお0.2%
かふ0.2%
クラ0.2%
コウム0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御免ごめんこうむってまた床に潜り込んでいたら、一時間ばかりしてまた電話が来て「今のはデマだったそうだから」という話でけりがついた。
流言蜚語 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
将門つゝしまをす。貴誨きくわいかうむらずして、星霜多く改まる、渇望の至り、造次ざうじいかでかまをさん。伏して高察を賜はらば、恩幸なり恩幸なり。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「そんな理解のない人が中学校長をしているのは教育上面白くない。縁談は兎に角として、国家のためにもうひらいてやる責任があるよ」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
或いは初枝女史の御不興をこうむるやも計り難いので、おっかな、びっくり、心にも無い悠遠な事どものみを申し述べました。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それから厚い毛布けっとかフランネルを二枚にたたんでも三枚に畳んでもようございますから今の桶の上へ悉皆すっかりかぶせて氷の速くけないようにします。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「さア、何卒どうぞ是れへ」とお加女が座をいざりて上座を譲らんとするを「ヤ、床の置物は御免ごめんかうむらう」と、客はかへつて梅子の座側に近づかんとす
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
教会全体は危険物として余をとおざけたり、余は実に悪鬼の使者として綿羊の皮をかむりながら神の教会を荒すために世に産出うみいだされし有害物なるか
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「公のために新調したのだ」と説明がある上は安心して、わがものと心得て、差支さしつかえなしと考えた故、御免ごめんこうぶって寝る。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
支那シナごと朝鮮テウセンごときはえずその侵害しんがいかふむりつゝある、此時このときあたつて、東洋とうやう覇國はこくともいふわが大日本帝國だいにつぽんていこくそのところじつおもく一ぱう東洋とうやう平和へいわたもたんが
主殺しには之無と云は何事ぞや此上如何なる御しかりをかうふりやせんと皆々みな/\やすき心も無き所に越前守殿には大いに不審いぶかられ是吉兵衞久八ことは千太郎を締殺しめころしたる趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まだくらし、はるけきは鴻荒あらきへり。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
為ニ、御辺ガ主家ニ得タル罪ト同坐シテ、我モ一旦、敢テ不忠ノ名ヲカウムリ、此一城ヲ御辺ニ預ケ、敗者ノハヂヲ忍ンデ伊勢ニ退ク。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かうぶるは笑止せうし千萬但證據有やと尋ぬるに然れば福井町にすむ權三助十と云ふ駕籠舁かごかき二人證人なりと申せば八右衞門くび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これに反して藩の方から手前達のような家来が数代すだい神妙に奉公してれたからこの藩も行立ゆきたつとう云えば、此方こっちまた言葉を改め、数代すだい御恩をこうむっ難有ありがた仕合しあわせに存じ奉ります
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その時程の動乱をけたためしはないのであつた。
好悪不合長相蒙 好悪こうお 合わずして長く相おお
詩人への註文 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
あはれ果敢はかなき塵塚ちりづかうちに運命を持てりとも、きたなきよごれはかふむらじと思へる身の、なほ何所いづこにか悪魔のひそみて、あやなき物をも思はするよ。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
冬ノ吃水ガイマ獣血ニクラク 暴々ト泡立ツテユクノダ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
同人カ頭部ニ切傷ヲコウムリ居タルハ、航行中ノ汽船ノ船尾ヨリ湖上ニ投身セル際、廻転セル汽船ノスクリウニ触レ、切創様ノ損傷ヲ受ケタルモノナル事明白トナレリ
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)