“蒙古刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうこたう50.0%
もうことう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土産みやげにこんなものをつてました。蒙古刀もうこたうださうです」とひながら、すぐいてせた。うしろしてあつた象牙ざうげやうぼうも二ほんいてせた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「えゝ物數奇ものずきぎますね、蒙古刀もうこたうは」とこたへた。「ところおとゝ野郎やらうそんな玩具おもちやつてては、兄貴あにき籠絡ろうらくするつもりだからこまりものぢやありませんか」
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
土産みやげにこんなものを持って来ました。蒙古刀もうことうだそうです」と云いながら、すぐ抜いて見せた。うしろに差してあった象牙ぞうげのような棒も二本抜いて見せた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
書斎の柱には、例のごとく錦の袋に入れた蒙古刀もうことうがっていた。花活はないけにはどこで咲いたか、もう黄色い菜の花がしてあった。宗助は床柱の中途をはなやかにいろどる袋に眼を着けて
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)