“彩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろど64.1%
いろ13.5%
あや8.9%
いろどり7.3%
さい1.9%
1.2%
えど0.8%
0.8%
あやど0.4%
ゑど0.4%
イロド0.4%
0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早朝から試合がつづいて、入れ代わり立ちかわり、もう武者窓を洩れる夕焼けの色が赤々と道場をいろどり、竹刀をとる影を長く板の間に倒している。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
日本西教史の幾ページをいろどる雲仙地獄の凄惨な物語りは、はら城の歴史と共に雲仙を訪れるものの、必ずや記憶によみがえるところであろう。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
唇の動く間から前歯のかどいろどる金の筋がすっと外界にうつる。敵は首尾よくわが術中におちいった。藤尾は第二の凱歌を揚げる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
漢中の街は、邪宗門のあくどいいろで塗りつぶされ、廟門には豚、鶏、織物、砂金、茶、あらゆる奉納品が山と積まれ、五斗入り袋は、十倉の棟にいっぱいになる。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実に微妙な光線のあやで、それらの綴りが、こうもよめる不思議を見出すものはありません「その胸に よろこびのしるしをつけん またの日」。
糸子は床の間に縫物の五色を、あやと乱して、糸屑いとくずのこぼるるほどの抽出ひきだしを二つまであらわに抜いた針箱を窓近くに添える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
淡いいろどりして顕れると、商人連あきゅうどれんはワヤワヤと動き出して、牛鍋ぎゅうなべ唐紅とうべにも、飜然ひらりゆら
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黄、淡緑、薄茶、金茶、青、薄紺など、さまざまのいろどりに芽を吹いた老木が香り合って、真昼の陽光に照り栄えていたのである。
(新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
引つ切りなしに揚がる花火、五さいの火花が水を染めて、『玉屋ア、鍵屋ア』といふお定まりの褒め言葉が、川づらを壓し、橋を搖るがして、何時果つべしとも思はれません。
さつながるゝ七さいにじすゑ湖心こしんもつとふかところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
數多い柱や、廊の立ち續く姿が、目赫メカヾヤくばかり、朱でみあげられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
數多い柱や、廊の立ち續く姿が、目赫メカヾヤくばかり、朱でみあげられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
腰衣のような幅広の前掛まえかけしたのが、泥絵具だらけ、青や、あかや、そのまま転がったら、楽書らくがき獅子ししになりそうで、牡丹ぼたんをこってりと刷毛はけえどる。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
顔を赤くえどったドミノの道化役者や、七福神や六歌仙や、神主や坊主や赤ゲットや
数多い柱や、廊の立ち続く姿が、目赫めかがやくばかり、朱でみあげられた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
数多い柱や廊の立ち続く姿が、目赫めかゝやくばかり朱でみあげられた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
常陸ひたちの国の天羽槌雄神が作った倭文布しずりの帯だけが、ちらりと女神の腰に艶なる人界の色をあやどる。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
みんなをゑどつてく。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
四 朱戸シュコ 門戸ハ紅門コウモンヲ以テイロドル。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、其も墨書きやの絵巻若しくは、屏風の構図であつた。