“彩色硝子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいしきがらす16.7%
さいしきガラス16.7%
ステインドグラス16.7%
ステインド・グラス16.7%
ステンドグラス16.7%
ステンド・グラス16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二万人をれ得ると云ふ堂内には、暗い中に立つた幾十の大石柱が四方の窓の濃麗な彩色硝子さいしきがらすから薄明うすあかりにぼんやりとしらんで、正面の聖壇には蝋燭の星が黄金きんを綴り
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
二個所彩色硝子ステインドグラスの採光窓があいていて、そこから振綱の下にかけて、わずかではあるが、がれ落ちたらしい凝血の小片が散在していることであった。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
張出間アプスの窓には、薔薇形窓がアーチ形の格子の中にはまっているのだし、中央の壁画にも、十二宮を描いた彩色硝子ステインド・グラス円華えんげ窓のあるところを見ると、これ等様式の矛盾が
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ダイヤモンド格子の明層窓あかりまどには彩色硝子ステンドグラスはまっているというぐあいですが、舞踏室といっている二階の広間はくすんだ色の樫の格天井と黒樫の高い腰板パネルをもった
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ケルンの大伽藍だいがらんの内部を祭壇のうえの奥の窓から彩色硝子ステンド・グラスをとおして覗くような、この現世離れのした幽艶なきらびやかさが刹那の私から観察の自由を剥奪した。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)