“硝子”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ガラス83.2%
がらす13.3%
ビイドロ2.1%
びいどろ0.5%
たま0.4%
ギヤマン0.4%
ぐらす0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“硝子”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
事務所の角まで来ると何という事なしにいきなりみちの小石を二つ三つつかんで入口の硝子ガラスにたたきつけた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
立並んだ軽便ホテルの裏街から、ホテルの硝子ガラス戸ごしに見える、アカダマの楼上のムーラン・ルージュが風をはらんでいる。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
寿美子の指は戸棚の中の——硝子がらす越しに見えるイタリー製のヴェルモットのビンを真っ直ぐに指しているではありませんか。
それよりも、そのおくらの中には、小さなびんが十二はいつてゐる、硝子がらすのはこが一つあるから、それをおもらひなさい。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
発菩提心!……向合むかいあった欄干の硝子ビイドロの船に乗った美女の中には、当世に仕立てたらば、そのお冬さんに似たのがたしかに。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
半分開いた眼が硝子ビイドロのゴト光って、頬ベタが古新聞のゴト折れ曲って、唇の周囲ぐるりが青黒うって、水を遣っても口を塞ぎます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
千代田の大奥には、硝子びいどろを透かして見るような、澄明な秋のがにおって、お長廊下ながろうかの隅すみに、水のような大気がって動かない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そして、その場所が奥まった中二階の裏に出来ていて、大矢車のうえした——恰度遊女の頭に当る所には、天井と床とに二個所、硝子びいどろの窓が切り抜かれていた。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
すると警察医は、一寸そのままで黙っていたが、やがてゆっくり立上って大きく欠伸あくびをひとつすると、ロイド眼鏡の硝子たまを拭き拭き、
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
言い忘れていたが、博士は、これも、ひとりの英吉利イギリス旦那からの拝領物であるところの、硝子たまの欠けた鼻眼鏡をかけているのである。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
お城の大広間に、将軍家出御、諸大名ズラリといならび、その前に一つずつ、水をたたえた硝子ギヤマンの鉢をおいて、愚楽さんが一匹ずつ金魚を入れて歩くんです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
横長の、八寸ほどの木の枠に、立ったところ、ころげたところ、起きあがったところと、いろいろな姿態を硝子ギヤマンに極彩色で描いた、五枚から八枚までの種板コマを嵌めこみ、幕のうしろにいくつも写箱をならべて交互にこれを使用する。
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)