硝子びいどろ)” の例文
千代田の大奥には、硝子びいどろを透かして見るような、澄明な秋のがにおって、お長廊下ながろうかの隅すみに、水のような大気がって動かない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そして、その場所が奥まった中二階の裏に出来ていて、大矢車のうえした——恰度遊女の頭に当る所には、天井と床とに二個所、硝子びいどろの窓が切り抜かれていた。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
硝子びいどろの管をつけたる
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)