“硝子盃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
コップ77.8%
コツプ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その蔵屋という方の床几(しょうぎ)に、腰を懸けたのは島野紳士、ここに名物の吹上の水に対し、上衣(コオト)を取って涼を納(い)れながら、硝子盃(コップ)を手にして
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ご病気だった。それだもの、湯ざめをなさると不可(いけな)い。猪口(ちょこ)でなんぞ、硝子盃(コップ)だ、硝子盃。しかし、一口いかがです。」
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お婿(むこ)さんが、硝子盃(コツプ)に、葡萄酒(ぶだうしゆ)をお計(はか)んなさる間(あひだ)——えゝ然(さ)うよ。……お寝室(ねま)には私(わたし)と三人(にん)きり。……誰(だれ)も可厭(いや)だつて、看護婦(かんごふ)さんさへお頼(たの)みなさらないんだそうです。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
水(みづ)を……水(みづ)をと唯(たゞ)云(い)つたのに、山蔭(やまかげ)に怪(あや)しき伏屋(ふせや)の茶店(ちやみせ)の、若(わか)き女房(にようばう)は、優(やさ)しく砂糖(さたう)を入(い)れて硝子盃(コツプ)を與(あた)へた。藥師(やくし)の化身(けしん)の樣(やう)に思(おも)ふ。人(ひと)の情(なさけ)は、時(とき)に、あはれなる旅人(たびびと)に惠(めぐ)まるゝ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)