“計”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はか36.0%
ばか16.6%
はかりごと12.3%
はから9.4%
ばかり8.3%
けい4.0%
かぞ3.4%
はかり2.9%
ハカ0.9%
たく0.6%
ハカリゴト0.6%
かぞう0.6%
たくら0.6%
バカ0.6%
0.3%
かぞふ0.3%
くはだ0.3%
くわだ0.3%
たくん0.3%
0.3%
はかつ0.3%
はからい0.3%
はからひ0.3%
ほかりごと0.3%
もくろ0.3%
ハカラ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高橋空山師とはかって、附近の虚空院鈴法寺の衰えたるをおこさんとして果さなかった。あの寺は関東の虚無僧寺の触頭ふれがしら、活惣派の本山。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
十一文づゝ二年半餘はんあまりもとゞこふらば大抵たいてい三十文ばかりの引負ひきおひとなるべし。閏月しゆんげつすなはちこの三十文の引負ひきおひを一月にまとめてはらふことゝるべし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
ここによきはかりごとこそあれ、頃日このころ金眸きんぼう大王が御内みうちつかへて、新参なれどもまめだちて働けば、大王の寵愛おおぼえ浅からぬ、彼の黒衣こくえこそよかんめれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
たのまでは叶ふまじといへば吉兵衞はそれは兎も角も船頭せんどうまかせなればよきやうはからひ給へとて其議に決し此所こゝにて水差をたのみ江戸まはりとぞ定めける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
六月に氷をみる事江戸の目には最珍いとめづらしければ立よりて熟視よくみれば、深さ五寸ばかりの箱に水をいれその中にちひさ踏石ふみいしほどの雪の氷をおきけり。
後に“雲梯うんていけい”とよばれたものである。各所に巨大な井楼せいろうを組んで、崖へ梯子はしごを架けわたし、谷を踏まずに迫ろうとするのらしい。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斎部広成いんべのひろなりの古語拾遺に、「秦・漢・百済内附の民、各々万を以てかぞふ。褒賞すべきに足れり。皆其の祠あれども、未だ幣の例に預らず。」
殺すやうなる事は有間敷あるまじけれ共皮想うへから見えぬが人心なれば若や田原町なる夫婦の者の言如く成んもはかり難し先お菊に屹度きつとしたる番人を付置て此始末を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
作家サッカドウシハ、片言満了ヘンゲンマンリョウ貴作キサクニツキ、御自身ゴジシン再検サイケンネガイマス。真偽看破シンギカンパ良策リョウサクハ、一作イッサクウシナエシモノノフカサヲハカレ。「二人フタリコロシタオヤモアル。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
其実深き仔細ありて真逆まさかの時の証人にと心にたくみて呼びし者に非ざるか、斯く疑いて余は目科の顔を見るに目科も同じ想いと見えちらりと余と顔を見交せたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
五丈原以後——「孔明ハカリゴトノコシテ魏延ヲ斬ラシム」の桟道さんどう焼打ちのことからなお続いて、魏帝曹叡そうえいの栄華期と乱行らんぎょうぶりを描き、司馬父子の擡頭たいとうから、呉の推移、蜀破滅、そして遂に
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
指を屈して物の数をかぞうるをはじめとし、天文・測量・地理・航海・器械製造・商売・会計、ことごとく皆、数学のかかわらざるものなし。
エリスの家の前に倒れて、家の中に担込かつぎこまれるようにたくらんだのは、彼女の狂言であった。そして彼女はエリスと男との関係を探ろうとしたのであった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
毎日ノ御鷹野オタカノ、御辛労申スバカリモナシ。御気力ノ強サ、諸人感ジ申ス也——勢子衆セコシユウト供ニ御狂ヒアリテ、御気ヲ晴ラセラル。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうち二回は「」類の仮名を用いるべき処に、二回は「」類の仮名を用いるべき処に用いてあるのであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
一年とさだめたる奉公人ほうこうにん給金きうきんは十二箇月のあひだにも十兩、十三月のあひだにも十兩なれば、一月はたゞ奉公ほうこうするか、たゞ給金きうきんはらふか、いづれにも一ぽうそんなり。其外そのほか不都合ふつがふかぞふるにいとまあらず。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
とにかく私はこれから私の書かうとくはだててゐる小説を思ふが儘に書いて行きます。然し私の小説は沢山の方を喜ばすことは出来ないかも知れません。これは前もつておことはりいたして置きます。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「更に余をこの地から放逐せんとくわだてた邪悪の心の持主である。そして、お前が、余の妹であるといふ事実は知らぬ筈なのだけれど——」
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
仲々うまたくんだと思いましたが老人を殺せば倉子の亭主は疑いを受けて亡き者に成り其上老人の財産は倉子にころがこんで倉子は私しの妻に成ると云う趣向ですから石一個ひとつで鳥二羽を殺す様な者でした
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「いふ事あらばくいへかし。この期に及びわれを欺き、間隙すきねらふて逃げんとするも、やはかそのに乗るべきぞ」ト、いへば聴水こうべを打ちふり
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
殊更ことさらつとめて他人たにん教化けうくわせんとするが如きはこれを為す者の僣越せんえつしめし、無智無謀むちむぼうしようす、る大陽はつとめてかゞやかざるを、ほしは吾人の教化けうくわはかつひかりはなたず、からざるをざればひかるなり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
両家が従来の通り向う合せでは、何かにつけて妙でないと云うので、帯刀は国詰になる、河上は江戸に残ると云うはからいをわしのおやじがやったのじゃ。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
われを疎んじ外にして常に祕密のはからひ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
「時に、七瀬殿、某と、小太とのほかりごとが、うまく行く、行かぬにせよ、大阪表へ行って、調所を探る気はござりませぬか」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
倉子の容貌は真に聞きしより立優たちまさりてうるわしく、其目其鼻其姿、一点の申分無く、容貌室中に輝くかと疑われ、余はかゝる美人が如何でか恐しき罪をもくろみて我が所天おっとに勧めんやと思いたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
郎女は、貴族の姫で入らせられようが、寺の浄域をケガし、結界まで破られたからは、直にお還りになるやうにはハカラはれぬ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)