“くわだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
94.1%
企圖1.0%
企立1.0%
桑田1.0%
華佗1.0%
華陀1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舌は縛られる、筆は折られる、手も足も出ぬ苦しまぎれに死物狂しにものぐるいになって、天皇陛下と無理心中をくわだてたのか、否か。僕は知らぬ。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
最早もはやうたがこと出來できぬ、海蛇丸かいだまるいま立浪たつなみをどつて海水かいすいあさき、この海上かいじやう弦月丸げんげつまる一撃いちげきもと撃沈げきちんせんと企圖くわだてゝるのだ。
現世このよ存在得ありうべからざる海魔かいまとか船幽靈ふなゆうれいとかよりは百倍ひやくばい千倍せんばい恐怖おそるべきあるもの仕業しわざで、なに企圖くわだつるところがあつて、弦月丸げんげつまる彼處かしこ海上かいじやう誘引おびせやうとしたのではあるまいか
そこで、ぼくはひそかに、再度の上京を企立くわだてたのであるが、こんどこそはどんな目に会っても、逆戻りしてはなるまいと決心して、どうやら那覇までは出て来ることが出来たのである。
野宿 (新字新仮名) / 山之口貘(著)
千「お母さま、あの先刻桑田くわださまが仰しゃいました人参のことね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
本草の書の始て成つたのは、そのいづれの時なるを知らない。漢書は藝文志に本草を載せずして、只平帝紀へいていのきに其名が見えてゐる。前人は本草の著録は張華ちやうくわ華佗くわだの輩の手に出でたであらうと云つてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
大饗おほみうけの引出物に白馬あをうまばかりを三十頭、たまはつたこともございますし、長良ながらの橋の橋柱はしばしらに御寵愛のわらべを立てた事もございますし、それから又華陀くわだの術を伝へた震旦しんたんの僧に
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「更に余をこの地から放逐せんとくわだてた邪悪の心の持主である。そして、お前が、余の妹であるといふ事実は知らぬ筈なのだけれど——」
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)