“くはだて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.7%
企圖13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
質樸しつぼくな職人気質かたぎから平八郎がくはだての私欲を離れた処に感心したので、ひて与党に入れられたうらみを忘れて、生死を共にする気になつたのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そこで将門興世王をおほいに恨んで、京に馳せ上つて、将門興世王謀反のくはだてを致し居る由を太政官に訴へた。六孫王の言であるから忽ち信ぜられた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
我も暗き山路やまぢにありてまたかくのごとくなりき、そはわが思ひめぐらしてかくかろがろしく懷けるわが企圖くはだてを棄てたればなり 四〇—四二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
たゞ一の瞬間またゝくまさへ、我にとりては、かのネッツーノをしてアルゴの影に驚かしめし企圖くはだてにおける二千五百年よりもなほ深き睡りなり 九四—九六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)