“企”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たくら32.6%
たく26.5%
くわだ22.9%
くはだ6.1%
くわだて5.8%
くはだて3.0%
たくみ1.4%
だく0.6%
くわだつ0.3%
たくらみ0.3%
(他:2)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“企”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸29.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「ね、考えてみれば初めからたくらんだ仕事なのです、あの煙草の件にしたって」とながい物語を終わった氏がいったのである。
地図にない街 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
それは彼の悪癖あくへきだと気にかけまいとするが、時には何か深いたくらみでもあるのではないかと思うことさえあった。
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)
神職 野槌か、ああ、聞いてもいまわしい。……人目に触れても近寄らせまいたくみじゃろ、たくんだな。解け、解け。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大きなお家騷動でも始まるか、でもなきや、謀叛むほんたくらんで居る奴があるに違げえねえ——と斯んな噂もあります。
(すべてその人博聞強記にして、かの国多学の人と聞こえて、天文、地理の事に至っては、われらくわだて及ぶべしとも覚えず)
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それも無理のない話で、博士のくわだてた第二期計画の日は、実にその翌日のあかつきかけて決行されるのであったから。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
思はず里言葉の出るお染の薄墨うすずみ太夫は、此處まで來る前に、この無法なくはだてをどんなに止めたことでせう。
それはあの弱々しい美しいお糸が考へさうも無い惡魔あくま的なくはだてですが、平次の推理には素より一點の疑ひをはさみやうもありません。
高い所から瞰下みおろすと新らしい稲の刈株が目について目障りであったとはいえ、珍しいくわだてだけに評判は高かった。
山と村 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
小学校の三年生のとき、貯蓄奨励の意味でポストの恰好をした貯金箱を実費で購入して生徒にけてくれるというくわだてがあった。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
そこで将門興世王をおほいに恨んで、京に馳せ上つて、将門興世王謀反のくはだてを致し居る由を太政官に訴へた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかし私は創造力の不足と平生の歴史を尊重する習慣とに妨げられて、此くはだて抛棄はうきしてしまつた。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一角をおいやって惣次郎を殺し、惣次郎の歿のちにお隅を無理に口説いて江戸へ連れて行って女房にしようというたくみを考え
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一角をだまして惣次郎を殺させてのち、お隅を連出して女房にしようというたくみでございます
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なぜならば、都へ帰る数日前の別れの宴で、老父の国香や、将門の叔父良兼、良正などが語っていたことは、余りにも、得手勝手な望みであり悪だくみであった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「伊三郎の惡るだくみを、今度はあつしが繪解をしませうか」
あたかも辺陲へんすい不毛の地に移民を送りて開墾をくわだつる政策の如し。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
どの道落ちる城ですが、その没落をはやめたのは、よくにあせって、怪しいたくらみをしたからなんです。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目前のことにのみ、心を引かれて、大きなもくろみが出来ぬと見える——と、まあ、あの方々でござりますから
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ぬのの事だが、古鈔本中、「」が「」になっているもの(類聚古集るいじゅうこしゅう)があるから、そうすれば、キヌと訓むことになる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)