“蝦夷地”の読み方と例文
読み方割合
えぞち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今の人民の世界にいて事をくわだつるは、なお、蝦夷地えぞちに行きて開拓するが如し。事の足らざるはうれいに非ず、力足らざるをうれうべきなり。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
政府の方針が開拓に向けられてるのであるならば、まだほとんど手をつけていないひろいこの蝦夷地えぞちに、彼らの恰好かっこうの土地が無いはずはなかった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
陸羽の奥はまだ蝦夷地えぞちのままといってよい。乱妨らんぼう、反乱、同族の闘いなど、絶えまもない。——顕家あきいえは二年の在任ですっかり戦陣の起居に馴れた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)