“えぞち”の漢字の書き方と例文
語句割合
蝦夷地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寧親は文化元年五月連年蝦夷地えぞちの防備に任じたというかどを以て、四万八千石から一躍して七万石にせられた。いわゆる津軽家の御乗出おんのりだしがこれである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わしの国ロシアのカザリン女帝、不世出の英資をもって、版図はんとを拡め日本の地をさえうかがわんとして虎視眈々、蝦夷地えぞちに向かって手を延ばさんとす。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天保九年長崎にいたり遂に僧となり平戸の某寺に住したが、弘化元年に至り還俗して蝦夷地えぞち探険の途に上った。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)