“蝦夷松”の読み方と例文
読み方割合
えぞまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが育つと、その陰に椴松とどまつ蝦夷松えぞまつの芽ばえが出る。そして、それらの松の大きくなるところには、樺はその繁殖を停止してしまふ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
蝦夷松えぞまつ椴松とどまつ白樺しらかんばの原生林を技けて、怪獣のごとくまた疾風しっぷうのごとく自動車で横断することは、少くともこの旅行中の一大壮挙にはちがいない。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
周囲は亭々たる蝦夷松えぞまつ椴松とどまつの林で、これらの樹がクリスマスの木のように雪に枝を垂れている間に混って、嶽樺だけかんばと呼ばれている白樺の化けたような巨樹が
雪の話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)