“えぞまつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蝦夷松100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝦夷松えぞまつ椴松とどまつ、昔此辺の帝王ていおうであったろうと思わるゝ大木たおれて朽ち、朽ちた其木のかばねから実生みしょう若木わかぎ矗々すくすくと伸びて、若木其ものがけい一尺にあまるのがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
わたしは夜寒よさむの裏通りに、あかあかと障子へ火のうつつた、或家の玄関を知つてゐる。玄関を、——が、その蝦夷松えぞまつ格子戸かうしどの中へは一遍いつぺんも足を入れたことはない。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
左右は、底ぶかい渓谷で、杉、蝦夷松えぞまつ、柏などの大木が、釘を立てたように小さく低く覗かれる。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)