“径”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
みち52.2%
こみち33.3%
わたり4.4%
けい2.5%
ただ2.5%
さしわたし1.9%
わた1.3%
わたし0.6%
サシワタシ0.6%
ミチ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“径”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語16.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
人家やみちが色づいた野づらをっていたが、さえぎるもののない空は大きな弧を描いて目の前にれさがっていた。
秋日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
空漠くうばくとしたなかにあって、荒れ狂うものにさらわれまいとしているし、みちや枯木も鋭い抵抗の表情をもっていた。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
右には蕭々しょうしょうたる滝がある。あ、水車がある。釣人はかすかにさおをかついで細いこみちをのぼってゆく。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
紫玉は待兼ねたように懐紙かいしを重ねて、伯爵、を清めながら、森のこみちきましたか、坊主は、といた。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
桔槹はねつるべ釣瓶つるべはバケツで、井戸側いどがわわたり三尺もあるかつらの丸木の中をくりぬいたのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
田舎にては蛇塚とづけて、往々ある事とぞとありてその図を出だし、わたり高さ共に一尺六、七寸と附記す(第一図)。
殺そうか殺すまいかと躊躇ちゅうちょして見て居る内に、彼は直ぐ其処そこにあるけい一寸ばかりのあな這入はいりかけた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
さまで大きくもあらぬけい六寸程の比較的若木わかぎであるが、魚の背骨せぼねの一方を削った様に枝は皆北方へ出て、南へは唯一本しか出て居ない。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
李は温の所を辞して、ただちに魚家にって、玄機をれて側室にしようと云った。玄機の両親はへいの厚いのに動された。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
信婦人の車に乗じ、ただちに門に至りてまみゆることを求め、ようやく召入めしいれらる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その翌日、漁師の張公という男が、蘇隄で一疋のすっぽんを獲ったがさしわたし二尺あまりもあった。
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さしわたし何十尺の円をえがいて、周囲に鉄の格子をめた箱をいくつとなくさげる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大なるはわたり一尺二三寸ばかり、八九寸六七寸なるもあり、大小は和尚の徳におうずといひつたふとぞ。
長さ一尺余、一頭はとがり一頭はようやく広く五、六寸ばかり、摺扇しょうせんを微しく開く状のごとし、肉の中央に一の肉柱あり、色白くして円に、わたり一寸ばかり、大なるものは数寸に至る。
野面のづら御影みかげに、乾かぬ露が降りて、いつまでも湿しっとりとながめられるわたし二尺の、ふちえらんで、鷺草さぎそうともすみれとも片づかぬ花が、数を乏しく、行く春をぬすんで、ひそかに咲いている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
上にはほこと称へて、祇園会のものと同じく、赤地の袋で山形を作つた下に、ひげこと言うて、サシワタシ一丈あまりの車の輪の様なオホワに、数多の竹のの放射したものに、天幕を一重或は二重にとりつけ
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
嬢子は、家路と思ふミチを、あちこち歩いて見た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)