“径庭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいてい90.0%
へだたり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世上有名な乾山の八ッ橋の絵とは径庭けいていありと言い切る者があるでしょうか。この菖蒲の絵も乾山筆と称してなんの不思議もありますまい。
古器観道楽 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
だから我々以前と我々以後とでは、文壇及それ以外の鑑賞家の氏に対する評価の大小に、径庭けいていがあつたのは已むを得ない。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
艶麗嫻雅の和語を摸さず、務めて平易の文字と通常の言語げんぎょを用い始めしより、世の後進輩靡然として其の風に習い、大いに言語げんぎょと文章の径庭へだたりちゞめたるは余の尤も感賞する所なり
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)