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径庭
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けいてい
ふりがな文庫
“
径庭
(
けいてい
)” の例文
世上有名な乾山の八ッ橋の絵とは
径庭
(
けいてい
)
ありと言い切る者があるでしょうか。この菖蒲の絵も乾山筆と称してなんの不思議もありますまい。
古器観道楽
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
だから我々以前と我々以後とでは、文壇及それ以外の鑑賞家の氏に対する評価の大小に、
径庭
(
けいてい
)
があつたのは已むを得ない。
あの頃の自分の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いと平凡に世を過したアレキサンドリヤの貧しい一靴工に比べて、天の照覧その功徳に
径庭
(
けいてい
)
少しもなしと判ぜられた。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
家を離るるときはその教則、風習
佳
(
か
)
なるの地といえども、擾乱誘惑の害なき
能
(
あた
)
わず。かつ良師良友といえども、その情その父母の訓育とは
自
(
おのずか
)
ら
径庭
(
けいてい
)
あり。
教育談
(新字新仮名)
/
箕作秋坪
(著)
日常の、生活の重しからいや応なしに、焙り出されるような考えと、この山崩れの直後に、人を囚にするような考えとは、何というはげしい
径庭
(
けいてい
)
のある事だろう。
山谿に生くる人々:――生きる為に――
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
▼ もっと見る
その作者の頭脳の働くことは材料一切を頭の中からしぼり出した場合と決して
径庭
(
けいてい
)
はないのであります。
俳句の作りよう
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
他日諸子はこれに
就
(
つ
)
き、更により多くを知るであろう。現在としては既成宗教のドグマと、われ等の教義との間に、いかに多大の
径庭
(
けいてい
)
があるかを明かにしたのを
以
(
もっ
)
て満足するとしょう。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
魚市に
喧囂
(
けんがう
)
せる小民、彼も亦た宇宙に対する運命に洩れざるなり、彼も亦た彼の部分を以て、宇宙を支配しつゝあるものなり、この観を以てすれば、王侯将相と彼との間に何の
径庭
(
けいてい
)
あらんや。
頑執妄排の弊
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
その原始的生活に於ては人類と他動物との間にさまでの
径庭
(
けいてい
)
なく、皆雑婚で、目迎え目送って
相可
(
あいか
)
なりとすれば、直ちに相握手して
憚
(
はばか
)
らず、なんらその間に
厳粛
(
げんしゅく
)
なる制限の存在せぬのであったが
婦人問題解決の急務
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
だからちょっと見ると、ベラボーに嬉しい気のするものであるにはあるが、これは初心の間のことで、誰しも一応経験する
径庭
(
けいてい
)
であるまでだ。
古器観道楽
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
しかしながら月並とこの背景のある句という間には非常な
径庭
(
けいてい
)
がある。簡単に月並の句そのものの説明をしかたがたその差異を述べてみようならば、月並の句の方は作者の主観をむきだしに出す。
俳句の作りよう
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
“径庭”の意味
《名詞》
(「逕庭」の異表記)大きな隔たり。
(出典:Wiktionary)
径
常用漢字
小4
部首:⼻
8画
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
“径”で始まる語句
径
径路
径道
径々
径傍
径山
径廷
径我
径行
径蹊