“けいてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケイテイ
語句割合
兄弟41.8%
径庭16.4%
逕庭14.5%
係蹄9.1%
景帝7.3%
恵帝3.6%
携提3.6%
邢貞1.8%
義兄弟1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本堂はもとよりひっそりしている。身動きさえ滅多めったにするものはない。校長はいよいよ沈痛に「君、資性しせい穎悟えいご兄弟けいていゆうに」
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
だから我々以前と我々以後とでは、文壇及それ以外の鑑賞家の氏に対する評価の大小に、径庭けいていがあつたのは已むを得ない。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
上代人の思想と今人の思想との間には大なる逕庭けいていがあって、それはあたかも今日の小児の心理と大人との間に差異があると同じことである。
神代史の研究法 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
或はまた、それよりもまた更に数年も以前に、私は病を養つてゐた信州の山間で、ある日路傍の山がつから係蹄けいていにかかつた野兎を一羽貰ひうけた。
柘榴の花 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
おまえはまぎれもなく景帝けいてい玄孫げんそんなのです。この支那をひとたびは統一した帝王の血がおまえの体にながれているのです。あの剣は、その印綬いんじゅというてもよい物です
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
支那シナの歴史の中で、東晋とうしん恵帝けいていは古今独歩の闇君あんくんと認められているが、或る年天下大いに飢え、万民こくとぼしと侍臣じしんが奏上した時に、そうか米が無いか
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この年朝日新聞記者栗島狭衣くりしまさごろも牛込下宮比町うしごめしもみやびちょうの寓居に俳人谷活東たにかっとう子と携提けいていして文学雑誌『伽羅文庫きゃらぶんこ』なるものを発行せんとするや矢来に来りて先生の新作を請へり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
邢貞けいていは上国の勅使というのですこぶる傲然とそれへ臨んだ。しかも彼はあえて車を降りずに城門を通ろうとした。すると呉の宿将張昭は、甚だしく怒って
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、九錫きゅうしゃくの栄誉を加え、臣下の太常卿たいじょうけい邢貞けいていにその印綬をもたせて、趙咨ちようしとともに呉へ赴かせた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとたびは義兄弟けいていの誓いはしたが、犬畜生にも劣るやつを、兄貴とは立てられない。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)