“玄孫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんそん66.7%
やしゃご33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という仔細は、臣が祖先は中山靖王ちゅうざんせいおう後胤こういん、景帝の玄孫げんそんにあたり、劉雄りゅうゆうが孫、劉弘りゅうこうの子こそ、不肖玄徳でありまする。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この自天王、———後亀山帝ごかめやまてい玄孫げんそんに当らせられる北山宮きたやまのみやと云うお方が実際におわしましたことは専門の歴史家も認めるところで、決して単なる伝説ではない。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
僅かに馬士歌まごうたの哀れを止むるのみなるも改まる御代みよに余命つなぎ得し白髪のおうな囲炉裏いろりのそばに水洟みずばなすゝりながら孫玄孫やしゃごへの語り草なるべし。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
椿岳の号は即ち師の一字を許されたのであった。椿年は南岳なんがくの弟子で、南岳は応挙の高足源琦たかあしげんきに学んだのだから、椿岳は応挙の正統の流れを汲んだ玄孫やしゃご弟子であった。