“子息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むすこ85.7%
せがれ8.9%
しそく3.6%
こども1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな本陣の子息むすこが待つとも知らずに、松雲の一行は十曲峠の険しい坂路さかみちを登って来て、予定の時刻よりおくれて峠の茶屋に着いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ところで、いいかい、なるたけ注意して、このほんにわたしのよめだ、子息せがれさいじゃない、というように姑に感じさせなけりゃならん。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
熟々つく/″\見ていと不審氣いぶかしげにお前はもしや藤崎道十郎殿の御子息しそくの道之助殿では御座らぬかといふこゑ聞て後家のお光は心うれしく夫の名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
源助さんには、お内儀かみさんもあれば子息こどももあるといふ事であつたが、来たのは自分一人。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)